共食いキャラクター



ぼくは基本的に、共食いキャラクターなどという不幸な職業はなくなるべきだと思っている。しかし、彼らを追い続けていると、ときどき「これはすごいなあ」と感心してしまう方に出会うこともある。反省。

このウシさんとブタさんもそんな感心なキャラ。屋号である「石井」の「石」の字に自らの体をトランスフォームさせるという荒技。すばらしい。いやいや、感心してはいけない。いやでもしかし、これはすごい。

下を見れば、こんどはカタカナの「イシイ」の字に変身したブタさんが。すごい。

悲しみの中から芸術が生まれることもある。そういうことだろうか。ちがいますね。



愁いを帯びた表情。店頭でこんな顔をされたんじゃ肉買うわけにはいかないじゃないか。買うけどな。

ウシさんのほうは、ストレスのためか体毛が真っ白に。よく強いストレスで一夜にして白髪に、という話があるが、あれだろうか。あれ、都市伝説らしいですね。

ブタさんのほうも口元あたりがなんだか不思議なことに。両者共に体に異変を起こしている。そりゃそうだ。共食いキャラとはつらい職業なのだ。

あと、ウシさんのあたまがへんにパンチパーマっぽいのも気になる。



裁判所前で報道陣に向かって「勝訴」の文字を掲げる。そんな光景を彷彿とさせる堂々とした佇まい。

しかし、きみ、その「合格」の意味を分かっているのか。分かってないよね、たぶん。

トリの識字率の低さを憂う共食いキャラ研究家である。



北京ダックを売り込むトリ。そう、これが正しい姿だ。

しかし、正しさはときに人を不幸にする。いや、人じゃないけどな、彼は。

脳天気に浮かれて集客する共食いキャラには苦々しい思いをしつつ、だからといってこう正攻法に出られても困る。

せめてこの姿が演技であることを祈る。でもなあ、羽根むしられちゃってるしなあ。あ、特殊メイクかもしれないよねー。



「心頭滅却すれば火もまた涼し」と言いたげな表情。悟りの境地共食い。

焼き鳥の串を片手に持ち、瞑目して共食いに挑むのはニワトリ共食いキャラ。「タブラ・ラサ」とはこういうことか。

よく見ると串を持つ手が、本来羽根のはずがちゃんと五本指。仲間を食うために進化したか。そんな進化はいやだ。



田岡さまより投稿いただいたもの。ありがとうございます。

このトリを見て、不覚にも初めて気がついたのは、よく見かけるトリキャラ、あの白いニワトリはほんとうに食用だっけ?ということだ。

調べたところ、あの白いのは「白色レグホン」という種で、タマゴを採るためのものだった!つまり彼らが焼鳥屋店頭で集客したところでそれは「共食い」ではないのだ!

いや、そんなことないか。

一方、食肉用のニワトリの代表が、この舌なめずりしてるトリさん。「ロードアイランドレッド」だ。

彼こそ、真の共食いトリだったのだ。目を覚ませ。



まさかのボディビル共食い。肉体美を肉屋店頭で見せつけた結果はどこへ着地するのか分かっているのだろうか。

トリのアイデンティティたる羽根さえ捨てて体を鍛える。

共食いキャラかどうこうという次元を越えた暴走っぷりである。



なぜこんなにふつうの表情なのか。お銚子とおちょこを運ぶその背後に、まるで亡霊のように仲間の肉が刺さった串が舞っている。

ウェイターをつとめるトリさん。たぶん自分がなにを運ばされているのか分かっていないのだろう。串に刺さった肉片がまさか仲間のものだとは。まあ、あの状態だと何の肉かなんて分からないよね。

「あのー、マスター…」
「あー!厨房入ってきちゃダメって言ってるでしょ!」
「すみません。でも…」
「いいからいいから!あっちいってて!」
「…」

たぶん、マスターもこんなふうに串に刺されるまえのトリ然とした肉塊を彼に見せまいと必死なのだろうと思う。マスター、けっこういいやつ。ほんとか。


 
こちらも投稿いただいたもの。久保田さん、ありがとう。

一心不乱に豚骨ラーメンをすするブタさん。
でも、その表情はどこか苦しげ。「すまん。仲間たちよ。ワシにはこうしすることしか生きていく道がないんやどうか堪忍してくれや」

という胸の内の慟哭が聞こえます。涙なくして語れません。

とコメントいただきました。清澄白河にいたらしいですが、どうして微妙に関西弁。

たしかにシチュエーションからは喜びの表情に見えるものの、じっくり見ていると苦悩の表れにも。「とろける おいしさ!」って背後から当てレコされてるし。やはりほんとうはつらいのだ。

いや、もっとじっくり見てたら「もう食べられないよ〜」にも見えてきた。


 
こちらも昨日と同じ「とろろ」さんより。とろろさん、ありがとう。お会いしたことはないですが、名前だけから判断するに、あなたがとろろ食べたら共食いですね。

さて、このキャラ、有名なあの方。言われてみれば、共食いだ。衝撃。不覚。

こんな身近な共食いキャラに気がつかなかったとは。共食いキャラ研究家として恥ずかしい。

片腕は腰に、そして勝利のポーズ。共食いキャラのいちスタイルとして確立されている、あのポーズだ。完璧である。

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