共食いキャラクター



あらまあ、と絵に描いたようなポーズで驚きを露わにするブタさん。この驚きは仲間が食われてしまうことへの感情であってほしい。

韓国料理店には多くの共食いブタさんがいるので今後も注意していきたい。



アップリケというかわいらしい形態によって命を吹き込まれた共食いキャラ。どうして人はこうやって共食いキャラを生み出してしまうのか。

店主の手によるものだろうか。手作りの共食いキャラである。

基本的に円弧の組み合わせで表現できてしまうブタさんの悲劇といえよう。



トンコツラーメン屋さん店頭で貫禄十分。手は腰に。レンゲを胸元に掲げた姿は、聖徳太子を彷彿とさせる。そのまなざしはあくまでもおだやか。遠くを見つめ、今日も仲間のダシを取る。

ペットは飼い主に似る、などというが、彼の姿は見れば見るほど人間のよう。いや、もしかしたら共食いキャラではなく、何かの呪いで人間がブタのようになってしまったのか。「調理できないブタはただのブタさ」というわけか。

アドリア海の大空を舞うか、新宿のトンコツラーメン屋の店頭を舞台とするか。

「おいしいとは、こういうことさ」。スタジオジブリがお届けするストレート固麺スペクタクル。この夏公開です。うそです。



共食いキャラを雇ってしまう人間側が、その罪悪感を軽減するためか、共食いキャラのいるお店には「ダジャレ」が多い。このお店もそんな共食いダジャレ店のひとつ。

「とこ豚」。おそらく健康をとことん追求する、というコンセプトの表現なのだろうが、共食いキャラ研究家のぼくとしては、このブタさんの健康の方が気になる。

見れば、手足がないのも不吉。やや放心状態の表情に彼自身のヘルシーを見出すことは難しい。


いかにも共食いブタらしいブタさん。危機感の薄い笑顔がまぶしい。

しかし、よく見てみたら、なんとこのお店「やきとりの店」。おっと、じゃあ彼は共食いキャラじゃないのか。これははやとちり。

いやいや、だったらなんでブタさんなのよ。飲食店店頭で客寄せをしなければならないのなら、同胞を売るよりは他種族を売った方が、という作戦か。ブタさん側の気持ちはよく分かるが、雇うほうはどうかしている。

この笑顔も仲間を売らずにすんだ安堵のあらわれか。ただ、トリ界からの反応が心配である。



大阪のトンコツラーメンやさんの店内壁面である。下部に巨大なラーメンが描かれ、その上空をなにや舞っているものたちがある。



なんと、それがブタなのだ。

あまりキャラ化されていないが、これはどういうメッセージなのか。どんぶり上空を舞わせるとは。

たぶんスープから立ち上る香味に宿る魂なのだと思う。だとしたらもの悲しくなるからそんな表現はやめて欲しい。

ま、おいしくいただきましたが。



喜びすぎではないだろうか。

これまでたくさんの共食いキャラを見てきたが、いまだになぜそこまで屈託なく笑えるのか理解ができない。彼らのプロ魂には恐れ入る。

あと、このキャラは窓ガラスに描かれているが、となると恐らく中で鉄板焼きを食すお客さんもこれを目にするはずだ。

ブタを食べながら、コテ片手に大喜びのブタを見る。食欲は落ちないのか。落ちないよねえ。

ようするに、ブタ側の精神もさることながら、共食いキャラに慣れっこになっている我々日本人側もかなりのものだ、ということだ。



めでたい感じのキャップで満面の笑みの共食いブタ。きけばケミカルフリー。どうりで。

安全、安心、そして美味。三拍子揃ったアピールポイントもまぶしい、危機感が全く感じられない共食いキャラである。

しかしそろそろ君自身の安心と安全について思いを巡らせて欲しい。


 
東京は有楽町の有名店である。共食いキャラの出現率では業界トップクラスを誇る韓国料理屋さん。

いささか「わざとやってる」感が強く、いかがなものかと思わないでもないが、その量に突き抜けた何かを感じたのでご紹介したい。


なぜこんなかっこうなのか。


逆サイドはなんだか大阪のおばちゃんみたいなファッションだし(大阪なご婦人方には申し訳ない)。


そして中央にそびえ立つのが、この3D共食いキャラブタ。なんと鼻から蒸気を噴き出す。サービス過剰である。


昨今の飲食店に多いキャップ姿のスタッフに扮した共食いブタ。「おいしいヨ!」って言ってるし。「ヨ」はよせ、「ヨ」は。しかもそのキャップにも共食いブタが描かれているという始末。すわ共食いキャラ無限後退か。


どうぞどうぞ、と勧める共食いブタ。よく見れば背後に「入っちゃうの?」という感じのブタが。良心的なタイプがいて一安心。


窓から中を覗いても、このありさま。

どこまでも共食いキャラを欠かすことのない、徹底した共食いプレイにやや胃もたれ気味である。


 
衝撃。
 
大井町でみつけたショッキングな共食いキャラである。なんだかんだいって共食いキャラにはどこか憂いが感じられるものだが、これはどうだ。満面の笑みが、上手いんだかそうじゃないんだかにわかに判別がつかない描写力とあいまって非常に複雑な心持ちにさせられる。
 
右手に持つのは、もちろん仲間の肉。串に刺さっている。そして、問題は左に持った団扇に書かれたメッセージである。

リピートをうながす共食いキャラとは珍しい。営業熱心には感心するが、ほんとうに君はそれでいいのか。 

いや、もしかしたら「来世で会おうね」ということなのかもしれない。とすると、この笑みは解脱に至った末の表情か。

いや、そんなことないな。

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