嗚呼、これはかわいそう。なにがかわいそうって、たぶんこのブタさんは自分が店頭でなにをやらされているのか分かっていない点である。この天真爛漫な表情。しかもボディにカラフルに「とんかつ」の文字。
 
 「あのー、どういうアルバイトなんでしょう」
 「ああ、きみは店の前でにっこりしていればいいから」
 「それだけでいいんですか?」
 「あ、あとちょっと体に描かせてもらうけど」
 「あのー、ところでここって何のお店なんですか?」
 「きみは、そういうことは気にしなくていいから」
 「はあ」

 あー!かわいそう!しかし、食材にならなかっただけまだマシか。いや、明日にでもそうなってしまうかもしれない。

 「どうだね、仕事にはもう慣れたかね?」
 「ええ!おかげさまで」
 「じゃあ、来週からは別の仕事にまわってもらおうかな」
 「わかりました!」
 「(そろそろつぎの募集をしなくちゃな…)」

 あー!かわいそう!

 共食いキャラ収集をしていると、こういうストーリーが浮かぶようになってくるのだ。店頭で涙ぐまないように気をつけたい。