共食いキャラクター

カテゴリ : ブタ

twitterで友人からこんな共食いキャラの"通報"があった↓
x2_f4e9d25


牛さん!一緒に踊ってるそいつは仲間じゃないぞ!というか、そのコック姿のダンスパートナーの顔が、例のスペインの"修復"されたフレスコ画っぽい。


そうしたら、これまたtwitterで鋭いご指摘が。


そうそう!サヴィニャック!
実は拙著『共食いキャラクター』の中でも一、二を争う衝撃的な共食いブタ(@ta_onoさんよりいただきました)のこれ↓
CIMG0170
これ、おそらく元ネタはサヴィニャックのこれだと思うんですよ。
110731-08savignac

人気の高い、レイモン・サヴィニャックの絵。日本でも森永チョコレートやサントリーのポスターを手がけています。「エスプリの効いた」と評されることの多いサヴィニャックの作品ですが、まさか共食いキャラを世に広めた一人だったとは!エスプリこわい!

DSC00323

共食いキャラ鑑賞で常に問題になるのはそれが「単なる食材の表現か、キャラか」という点だ。というか、そんなの問題にしているのぼくだけですか。

そして共食いキャラ界における有名な法則「進化系統的に人間に近いほどかわいそう」。このキャラ群は、この2つのポイントをみごとに表現している。

ご覧いただきたい。やはりいちばんかわいそうなのはブタさんだ。人間と同じほ乳類仲間。かわいそう。

ほかの魚介類は比較的心穏やかに見ることができる。カニとかタコはちょっとかわいそうだけど。イカにいたっては完全なる食材表現。

_DSC7709
コックだ。共食いだ。この愁いをおびた表情はどうだ。やさぐれてる。

エプロンの汚れが何かを考えると、やさぐれるのも無理はない。「すきでやってるわけじゃないんですよ…」という声が聞こえてきそうな小首のかしげ具合。

あまつさえ、その所行を晒されるかのような飾り窓に置かれた彼。不憫でならない。 

 _DSC7710



神奈川県は川崎の繁華街でほがらかに共食いを勧めるブタさん。食べ放題。「おいしいよっ」のちっちゃい「っ」が罪深い。というか、その後のハートマークもいかがなものかと。しかも左下では経済性までアピール。嗚呼。

と、思いきや、裏面がすごいことに。



食肉仲間への裏切り。しかも語尾には☆。


 
こちらも投稿いただいたもの。久保田さん、ありがとう。

一心不乱に豚骨ラーメンをすするブタさん。
でも、その表情はどこか苦しげ。「すまん。仲間たちよ。ワシにはこうしすることしか生きていく道がないんやどうか堪忍してくれや」

という胸の内の慟哭が聞こえます。涙なくして語れません。

とコメントいただきました。清澄白河にいたらしいですが、どうして微妙に関西弁。

たしかにシチュエーションからは喜びの表情に見えるものの、じっくり見ていると苦悩の表れにも。「とろける おいしさ!」って背後から当てレコされてるし。やはりほんとうはつらいのだ。

いや、もっとじっくり見てたら「もう食べられないよ〜」にも見えてきた。



共食いキャラ種族のなかで、最もキャラクターになりやすいのがブタさんである。特徴的な鼻の造形や体型、そしてしっぽなど、安易に人間がブタを共食いキャラ化してしまう原因のひとつがこういうところにある。

しかし、これはどうだろう。「共食いブタだ!」と思って撮影してみたが、もしかしたらこれはブタではないかもしれない。じゃあなんなんだ、と聞かれると困るが。

仲間の肉を食えと勧める仕事のストレスが、彼をしてこういう姿にしてしまったという可能性も否定できない。とかく悲観的になりがちな共食いキャラ鑑賞家である。



そのあいらしい姿とポーズで人気の高い招き猫。キャラクター界でも屈指のアイドルである。

商売繁盛のキャラクターとして伝統を誇る彼らだが、あれはネコがやるから許されるのであって、ブタ料理店店頭でブタがその真似をしてはならない。

招けば招くほど仲間の肉が食されていく。なんたること。

しかし、これはもしかしたら「ネコのフリ」をすることで仲間の非難をかわそうというブタさんの苦肉の作戦なのかもしれない。だとしたら欺されたフリをしておくべきか。



またもやダジャレ系共食いブタさんである。厨房で仲間の肉がとんとん拍子でどうなっていくのか知ってか知らずか、微妙な表情。

仲間の肉を食えと勧める仕事を、人間にさせられた上に、店名はダジャレ。なんてことを我々人間はやっているのだろう、といつも思う。



名物に共食いキャラあり。牛肉で有名な土地などには必ずといっていいほど共食いウシがいるものだ。

そして、ぼくの見るところいちばんの名物共食いキャラ王国は沖縄である。

浮かれ気分のリゾート地でついつい大胆な火遊びを…という話はよく聞くが、南国にはそういう力があるのだろう。共食いキャラにおいてもそれは同じである。

民族衣装を着込んで太鼓をたたく共食いブタ。方言でごまかしたところで、きみがやっていることは仲間の肉のお土産を勧めることだ。

基地問題と同じぐらいゆゆしき沖縄の現実がここに。



豚足、むし豚、そして豚肉。怒濤のブタアピールの看板でほがらかな表情の共食いキャラ。かわいい。かわいいだけにかわいそう。しっぽのくるんとした感じも愛らしい。

あきらかに仲間の肉を進めているという自覚がないタイプの共食いブタさんだ。目をさまさせてやったほうがいいのかどうなのか。仲間のブタさんからの非難が心配になる。

それにしても、ほんとにかわいい。

このページのトップヘ