共食いキャラクター

カテゴリ : 魚介

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共食いキャラ鑑賞で常に問題になるのはそれが「単なる食材の表現か、キャラか」という点だ。というか、そんなの問題にしているのぼくだけですか。

そして共食いキャラ界における有名な法則「進化系統的に人間に近いほどかわいそう」。このキャラ群は、この2つのポイントをみごとに表現している。

ご覧いただきたい。やはりいちばんかわいそうなのはブタさんだ。人間と同じほ乳類仲間。かわいそう。

ほかの魚介類は比較的心穏やかに見ることができる。カニとかタコはちょっとかわいそうだけど。イカにいたっては完全なる食材表現。

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共食いキャラが少ない魚介界。「進化系統的に人間に近いほどキャラ感が増す」という法則があるのだが、そんななかでこれは珍しい事例。ここまで完全にキャラ化している魚は珍しい。

いうまでもなくこれは着込んだ着物によっているわけだが、逆にそうでもしなければ魚というものはなかなかキャラ化しないということを物語ってもいる。いや、べつにそこまでしてキャラ化していただかなくてもいいんだが。イョーッ、じゃねえよ。

しかしよく見れば、にっこり乾杯をする魚に指ついたの手。じっくり見ていると気持ち悪い。右のトリがあくまで羽であるのと好対照だ。というか、その羽でジョッキ持てるんだ。びっくり。

となると、これは二人羽織かもしれない。中に人間が隠れていて、あたかも魚が乾杯をしているかのように見せかけた。着ぶくれた着物にその疑惑がさらに高まる。

そこまでして共食いキャラを成立させたいか、と人間の罪深さに慄然とする作品。というか、魚の後ろで二人羽織って生臭そう。


 
2010年最初のご紹介は投稿いただいたもの。拙著「共食いキャラの本」をご購入いただき、なんと
「紹介されたものを楽しむだけでなく、自らも研究をしなければいけないという使命に駆られました」

という高瀬さんからです。だいじょうぶでしょうか。コメントをご紹介しましょう。
うなぎという珍しさもさることながら、自ら仲間を調理し「おいしいよ!」とまでのたまう非情さも見逃せません。焼かれている仲間の痛々しいことと言ったら。妙につぶらな瞳も印象的です。

法被とハチマキ、団扇のようにパタパタさせているヒレ、飛び上がる眉など、まるで縁日の屋台のように陽気です。

正直同情できないくらいだと思いましたが、あまりに白々しい笑顔を見ると、彼もこうしなければ生きていけないのだろうか、と思いを巡らせてしまいました。

確かに、きみの胸びれはそういうことをするためのものじゃないだろう、と苦言を呈したくなる。

それにしてもうなぎの共食いキャラはめずらしい。うなぎ屋さんには必ずうなぎが描かれているのだが、たいていシルエットなど図案化されたものがほとんど。キャラ感に欠けるうなぎ界において、この共食いキャラ、貴重である。いや、共食いキャラはいなくなった方がよいので、貴重とかそういうものではないのだが。

しかし、「彼もこうしなければ生きていけないのだろうか」という感慨を持つとは、高瀬さん、もうすっかり共食いキャラ研究家だ。

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