共食いキャラクター

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共食いキャラ種族のなかで、最もキャラクターになりやすいのがブタさんである。特徴的な鼻の造形や体型、そしてしっぽなど、安易に人間がブタを共食いキャラ化してしまう原因のひとつがこういうところにある。

しかし、これはどうだろう。「共食いブタだ!」と思って撮影してみたが、もしかしたらこれはブタではないかもしれない。じゃあなんなんだ、と聞かれると困るが。

仲間の肉を食えと勧める仕事のストレスが、彼をしてこういう姿にしてしまったという可能性も否定できない。とかく悲観的になりがちな共食いキャラ鑑賞家である。



この共食いブタさんの名前が「とん美」なのだろうか。その名を店の名に冠する共食いキャラ。だとしたら、それは名誉なことなのか、悲しむべきことなのか。

いずれにせよ、ご本人は仲間の肉を食えと勧める仕事が嫌でならないようだ。店主としても、こんな表情をした共食いキャラを店頭に置いておくわけにはいかないと思っているに違いない。

しかし彼女を外すわけにはいかないのだろう。そう、彼女が「とん美」だからだ。

まさに看板娘の名にふさわしい共食いキャラ。とん美の明日はどっちだ。



「自分が同胞の肉を食えと勧めている」ということに、共食いキャラたちに気付いてもらいたいのか、いっそ知らないでいてほしいのか。自分でもどちらの立場をとったらよいのかいまだに分からない。悩ましい。30代も後半、独身。もっと他に悩むべきことがある気もする。

このトンカツ屋さんの共食いキャラは、あきらかに気付いてしまった表情だ。放心状態。これでお客さんが呼べるのか。

なぜぼくが、気付いてほしくない気もするのかというと、このように気付いてしまったキャラは集客係として不適格とならざるをえないからだ。そう、不適格と店主に判断されたブタさんは…いや、言うまい。


 
 とんかつチェーン店の店頭に浮遊しているのは立体共食いキャラクター。

 球体の発泡スチロールを組み合わせて作られた共食いぶたさんの表情は、仲間を食わせることを推奨するその役目を知ってか、どことなくアンニュイ。

 星条旗をモティーフとしたペイントを施された3D共食いキャラ。そもそもアメリカ産の豚であることをアピールすることが効果的などうなのかもよく分からない。

 あと、球体でブタさんがほとんど表現できることにびっくり。ブタさんのキャラとしてのこなれ具合にあらためて感銘を受けた次第である。


 
 とんかつ屋さんの装テンにシンプルに描かれた共食いブタさん。仲間を食えと客寄せすることに耐えられなくなったのか、かなりの放心状態。医者に相談した方がよいだろう。


 
 老舗とんかつ屋に共食いキャラクターがいた。

 伝統と確かな品質を感じさせる筆遣い。達筆共食いとでも言うべき、日本の心。

 右手をちょこんと挙げ、腹には「かつ」の字。しかも売り文句が「箸で切れる」。かわいらしいキャラだけに涙を誘う。たぶん彼女は自分が何をやっているのかわかっていないのではないだろうか。勝手に女の子にしてるわけだが。
 
 あと、その鼻はいったいどうなっているんだ。


 
 とんかつやの看板娘はボディに墨痕鮮やかな店名。

 そのいでたちはコックでもなく、限りなく食材としての描写に近いキャラ設定。厳密には「共食い」ではないかもしれない。しかし、とんかつやがぶたさんをキャラとすることの違和感は同じだ。

 「え?何か書いてある?」とでも言いたそうな表情は、いたずらで背中に「バカ」とか書かれた紙を貼られたいじめられっこを髣髴とさせる。気の毒。同系統のものはこれ。ボディにうっかり店名を書かれてしまうのは、ブタ共食いキャラならではなのかもしれない。

 ひさびさに救ってあげたい、と思わせるキャラクター。でもとんかつ美味しいよね。


 
 共食いキャラの定番とも言うべき、コック豚。

 ふてぶてしい表情となぞの衣装。いわゆるハダカエプロンである。もはや仲間をさばくのに何の罪悪感も感じていないのだろう。にくたらしい。

 とくにとんかつ屋方面でお目にかかれるこのコック豚だが、今回彼がお勧めしているのはなんと海老フライ定食。体制に飼いならされた豚野郎かと思ったが、案外こうやって彼なりに仲間を助けているのかもしれない。すまなかった、豚。



 ぼくの大好きなサイトAqua_val3のyumiさんから報告があったのがこちらの共食いブタ。ありがとう。

 彼女の報告は

「リアルなのかメルヘンなのか判然としないので見ていて不安な気持ちになります。

よく見ると「とんかつ」の「つ」にしっぽが生えているので『とんかつ』の文字で豚をかたどっているのかと思ったのですが、どこをどう見れば豚の形になるのか私には分かりませんでした。

焦点をぼかせば見えるやつかもしれません」


 というもの。あれか。交差法とかか。

 たしかに「ただのヘタクソ」というにはあまりに味のありすぎるその描写に、どこかに何かのメッセージが隠されているのでは、とあれこれひっくり返したりしてみたくなる共食いキャラ。見るものを不安にさせる共食いキャラの心理戦。 こんなのは初めてだ。

 共食いキャラクター界のダヴィンチコードと呼びたい。読んでないけど、ダヴィンチコード。


 
 のれんに染め抜かれたブタさん。シンプルに仕上げた描写はなかなか上手い。うまいが、そういうところに感心してはいけない。共食いキャラなのだから。
 
 気になるのは手足の描写がないこと。これをアイコン化されたシンプルな表現ゆえと見るか、あるいは首から下をすっぱりと…
 
 いやいや、言うまい。

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