共食いキャラクター

タグ: ブタ



肉屋に仲間の肉を買いにきたウシ、トリ、ブタのご一行。あら奥さん、とばかりに世間話に花が咲く。

ぼくとしてはこれは中に人間が入った着ぐるみだと思いたい。あんまりだ。

とくにトリの首のなさを見るに着ぐるみっぽい。そうかそうか。それなら安心だ。



ウシやブタはなにも好きこのんで仲間の肉を勧めているわけではない。共食いキャラとしての職に就かせるのはもちろん人間だ。

したがって、共食いキャラと共に人間が客引きをするという行為はもっとも忌むべきものだとぼくは思う。そのおぞましさが遺憾なく発揮されたのがこの看板。

ウシよ、ブタよ、きみのうしろにいるそのおかしな風体のおっさんは仲間じゃないぞ!箸降ろせ!七輪の上でじゅうじゅういっているその肉片が何かわかっているのか!

なんど見ても涙が出る。

あと、この看板、ダムサイトの萩原さんにダムに連れて行ってもらった道中に発見したもの。道路脇にみつけて、おもわず運転中の萩原さんに「ちょ!ちょっと!クルマ停めて!」って叫んでしまいました。

「共食い看板見つけてクルマ停めさせる人はじめてみた」って萩原さんに後に述懐されましたとさ。



ぼくは基本的に、共食いキャラクターなどという不幸な職業はなくなるべきだと思っている。しかし、彼らを追い続けていると、ときどき「これはすごいなあ」と感心してしまう方に出会うこともある。反省。

このウシさんとブタさんもそんな感心なキャラ。屋号である「石井」の「石」の字に自らの体をトランスフォームさせるという荒技。すばらしい。いやいや、感心してはいけない。いやでもしかし、これはすごい。

下を見れば、こんどはカタカナの「イシイ」の字に変身したブタさんが。すごい。

悲しみの中から芸術が生まれることもある。そういうことだろうか。ちがいますね。



愁いを帯びた表情。店頭でこんな顔をされたんじゃ肉買うわけにはいかないじゃないか。買うけどな。

ウシさんのほうは、ストレスのためか体毛が真っ白に。よく強いストレスで一夜にして白髪に、という話があるが、あれだろうか。あれ、都市伝説らしいですね。

ブタさんのほうも口元あたりがなんだか不思議なことに。両者共に体に異変を起こしている。そりゃそうだ。共食いキャラとはつらい職業なのだ。

あと、ウシさんのあたまがへんにパンチパーマっぽいのも気になる。


 
こちらも投稿いただいたもの。久保田さん、ありがとう。

一心不乱に豚骨ラーメンをすするブタさん。
でも、その表情はどこか苦しげ。「すまん。仲間たちよ。ワシにはこうしすることしか生きていく道がないんやどうか堪忍してくれや」

という胸の内の慟哭が聞こえます。涙なくして語れません。

とコメントいただきました。清澄白河にいたらしいですが、どうして微妙に関西弁。

たしかにシチュエーションからは喜びの表情に見えるものの、じっくり見ていると苦悩の表れにも。「とろける おいしさ!」って背後から当てレコされてるし。やはりほんとうはつらいのだ。

いや、もっとじっくり見てたら「もう食べられないよ〜」にも見えてきた。



共食いキャラ種族のなかで、最もキャラクターになりやすいのがブタさんである。特徴的な鼻の造形や体型、そしてしっぽなど、安易に人間がブタを共食いキャラ化してしまう原因のひとつがこういうところにある。

しかし、これはどうだろう。「共食いブタだ!」と思って撮影してみたが、もしかしたらこれはブタではないかもしれない。じゃあなんなんだ、と聞かれると困るが。

仲間の肉を食えと勧める仕事のストレスが、彼をしてこういう姿にしてしまったという可能性も否定できない。とかく悲観的になりがちな共食いキャラ鑑賞家である。



そのあいらしい姿とポーズで人気の高い招き猫。キャラクター界でも屈指のアイドルである。

商売繁盛のキャラクターとして伝統を誇る彼らだが、あれはネコがやるから許されるのであって、ブタ料理店店頭でブタがその真似をしてはならない。

招けば招くほど仲間の肉が食されていく。なんたること。

しかし、これはもしかしたら「ネコのフリ」をすることで仲間の非難をかわそうというブタさんの苦肉の作戦なのかもしれない。だとしたら欺されたフリをしておくべきか。



またもやダジャレ系共食いブタさんである。厨房で仲間の肉がとんとん拍子でどうなっていくのか知ってか知らずか、微妙な表情。

仲間の肉を食えと勧める仕事を、人間にさせられた上に、店名はダジャレ。なんてことを我々人間はやっているのだろう、といつも思う。



名物に共食いキャラあり。牛肉で有名な土地などには必ずといっていいほど共食いウシがいるものだ。

そして、ぼくの見るところいちばんの名物共食いキャラ王国は沖縄である。

浮かれ気分のリゾート地でついつい大胆な火遊びを…という話はよく聞くが、南国にはそういう力があるのだろう。共食いキャラにおいてもそれは同じである。

民族衣装を着込んで太鼓をたたく共食いブタ。方言でごまかしたところで、きみがやっていることは仲間の肉のお土産を勧めることだ。

基地問題と同じぐらいゆゆしき沖縄の現実がここに。



豚足、むし豚、そして豚肉。怒濤のブタアピールの看板でほがらかな表情の共食いキャラ。かわいい。かわいいだけにかわいそう。しっぽのくるんとした感じも愛らしい。

あきらかに仲間の肉を進めているという自覚がないタイプの共食いブタさんだ。目をさまさせてやったほうがいいのかどうなのか。仲間のブタさんからの非難が心配になる。

それにしても、ほんとにかわいい。

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