共食いキャラクター

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田岡さまより投稿いただいたもの。ありがとうございます。

このトリを見て、不覚にも初めて気がついたのは、よく見かけるトリキャラ、あの白いニワトリはほんとうに食用だっけ?ということだ。

調べたところ、あの白いのは「白色レグホン」という種で、タマゴを採るためのものだった!つまり彼らが焼鳥屋店頭で集客したところでそれは「共食い」ではないのだ!

いや、そんなことないか。

一方、食肉用のニワトリの代表が、この舌なめずりしてるトリさん。「ロードアイランドレッド」だ。

彼こそ、真の共食いトリだったのだ。目を覚ませ。



なぜこんなにふつうの表情なのか。お銚子とおちょこを運ぶその背後に、まるで亡霊のように仲間の肉が刺さった串が舞っている。

ウェイターをつとめるトリさん。たぶん自分がなにを運ばされているのか分かっていないのだろう。串に刺さった肉片がまさか仲間のものだとは。まあ、あの状態だと何の肉かなんて分からないよね。

「あのー、マスター…」
「あー!厨房入ってきちゃダメって言ってるでしょ!」
「すみません。でも…」
「いいからいいから!あっちいってて!」
「…」

たぶん、マスターもこんなふうに串に刺されるまえのトリ然とした肉塊を彼に見せまいと必死なのだろうと思う。マスター、けっこういいやつ。ほんとか。


 
こちらも投稿いただいたもの。久保田さん、ありがとう。

一心不乱に豚骨ラーメンをすするブタさん。
でも、その表情はどこか苦しげ。「すまん。仲間たちよ。ワシにはこうしすることしか生きていく道がないんやどうか堪忍してくれや」

という胸の内の慟哭が聞こえます。涙なくして語れません。

とコメントいただきました。清澄白河にいたらしいですが、どうして微妙に関西弁。

たしかにシチュエーションからは喜びの表情に見えるものの、じっくり見ていると苦悩の表れにも。「とろける おいしさ!」って背後から当てレコされてるし。やはりほんとうはつらいのだ。

いや、もっとじっくり見てたら「もう食べられないよ〜」にも見えてきた。


 
「とろろ」さんよりいただきました。ありがとう。スーパーのチラシにいたという共食いトリ。

もう完全にシェフ気取り。表情もいっちょまえ。下に人間のコックもいるんだけど、役割と位置関係からみてどうしたって彼の方が格下。

びっくりするのは、羽でオタマを持つことができるという点。昨日今日の共食いではなさそうだ。


 
2010年最初のご紹介は投稿いただいたもの。拙著「共食いキャラの本」をご購入いただき、なんと
「紹介されたものを楽しむだけでなく、自らも研究をしなければいけないという使命に駆られました」

という高瀬さんからです。だいじょうぶでしょうか。コメントをご紹介しましょう。
うなぎという珍しさもさることながら、自ら仲間を調理し「おいしいよ!」とまでのたまう非情さも見逃せません。焼かれている仲間の痛々しいことと言ったら。妙につぶらな瞳も印象的です。

法被とハチマキ、団扇のようにパタパタさせているヒレ、飛び上がる眉など、まるで縁日の屋台のように陽気です。

正直同情できないくらいだと思いましたが、あまりに白々しい笑顔を見ると、彼もこうしなければ生きていけないのだろうか、と思いを巡らせてしまいました。

確かに、きみの胸びれはそういうことをするためのものじゃないだろう、と苦言を呈したくなる。

それにしてもうなぎの共食いキャラはめずらしい。うなぎ屋さんには必ずうなぎが描かれているのだが、たいていシルエットなど図案化されたものがほとんど。キャラ感に欠けるうなぎ界において、この共食いキャラ、貴重である。いや、共食いキャラはいなくなった方がよいので、貴重とかそういうものではないのだが。

しかし、「彼もこうしなければ生きていけないのだろうか」という感慨を持つとは、高瀬さん、もうすっかり共食いキャラ研究家だ。


 
 豚料理専門店の箸袋にいるブタさん。さあ、おいしくいただくぞ、と箸を抜けばそこにあきらめ顔のブタさん。これまで紹介してきたもののように看板ならばまだしも、このタイミングで「たべちゃうの?」と不意打ち。

 箸を抜くときもさることながら、箸を戻すときに「食べちゃったんだね」とばかりにまた見られるの、つらい。

 食欲が満たされた後だけに哀れみの感情もわきやすくなっているだろうし。マズローの三角形が教えるのはそういうことだ。

 味を悪くしてまで訴求したいこととは何なのか。衣食足りて礼節を知る。そんなこと共食いキャラに教えられたくない。


 
 Nakamuraさんよりいただいた、心の状態が危惧される共食いブタ。しばらく仕事を忘れゆっくりと休息をとることをお勧めする。

 やはり、仲間を食えとアピールすることはかなりのストレスなのだろう。なんだか気の毒になってきた。顔色もおかしいし。

 ただ、いくらおかしくなったとはいえ耳の色やその蝶ネクタイはどうなんだ、と言いたくなる。

 いったいこれで食欲が増すのかどうか。作者の心の状態も気になる作品である。

 別々のお二方から投稿いただいた共食いブタキャラ。これが驚きの展開に。


 
 これは速水螺旋人さんから通報のあった共食いブタ。なんと、モスクワのメス豚である。海の向こうの共食いキャラだ。

「裸エプロンで客を悩殺せんとする肉感的な豚。まさに仲間を売って平然としているみだらな雌豚といえましょう」


 とのコメント。雌と決めてかかっているところに速水さんの憤りを感じる。

 これまで無節操な共食いプレイをいくつか見てはきたが、これはひどい。誘うようなな目元と口元、腰に手をやるその様、妙なモデル立ち、そして裸エプロン。どこをとってもカチンとくる。そりゃあ、ウォッカもすすむというものだ。

 そして田中さんからいただいたのが、下のブタだ。

 
 なんと、同じポーズ、同じデザイン。こちらは日本国内のもの。

 どちらが先かは分からないが、いずれにせよ、そこまでして真似することか共食いキャラは、と思う。国境を越えての共食いの惨劇。武器商人のようである。
 
田中さんは

「鼻にOPENの文字をぶらさげ、笑顔で調理後の仲間を運ぶ。冷静に考えると、かなり酷いキャラです」


とコメント。象はその鼻を、人間の手のように器用に使うが、ブタの鼻にもこんな使い方があったとは。いやいや、そんなところに感心している場合ではない。

 「どう?すごいでしょ?」とばかりに満面の笑みと得意げなポーズで看板をぶら下げているが、その意味が分かっているのだろうか。分かってるよなあ、コック帽かぶってるし。

 あと「O・P・E・N」の「・」はいらないと思う。


 
 神田ぱんさんから通報のあった共食いキャラ。肉屋の看板だそうだ。

 目を覆わんばかりの惨劇。そういえば共食いだよな、と自覚的になった作者が行き着いた結論がこれ。確かに正しい結論だ。だが、正論はときに人を幸せにしない。

 知りたくなかった共食いの極北。共食いキャラを前に、人は何を得、そして何を失うのか。


 
 こちらも投稿いただきました。描写のタッチに似合わず、豚骨ラーメン店の共食いキャラとのこと。確かに読みづらいが、上部にそのような店であることが示されている。それにしても"Kotsuzui Ramen"(骨髄ラーメン)て。

 バタ臭い共食いキャラは羽まで装備。共食いのくせにスカしやがって、とののしりそうになったが、もしかしてこれは昇天後の姿なのか。

 その共食いアピールを糾弾すればよいのか、同情すべきなのか複雑な気持ちにさせられる。いずれにせよ豚骨ラーメンを食べる前にさせられてよい心理状況ではないと思う。

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