肉屋

ご存じ「ブレーメン系」コンビネーション共食いキャラである。ウシ、ブタ、トリを並べるとき、人は縦に積み重ねたくなるものらしい。たまにはトリが下とか見てみたい。
この共食いキャラトロイカ体制で注目すべきは、ウシの脳天気ぶりに対し、ブタとトリがびっくり顔である点だろう。仲間の肉を食えと勧めさせられるだけでもつらいのに、なんでこんな組み体操みたいなことまでしなきゃならないのか。そりゃあ面食らうだろう。
あるいはあれか、高いところ苦手か。

肉屋さんのショーケース上にもよく共食いキャラがいる。お見逃しなきよう。
これはなんと自らの肉名(英名)にトランスフォームした共食いトリオ。これを共食いキャラと呼ぶかどうかは共食いキャラ鑑賞界でも意見が分かれるところだが、トリさんの例によって調子に乗っているさまや、ブタさんの哀愁漂う雰囲気がじゅうぶん共食いキャラ感を醸し出しているとぼくは判断した。
表情もないのにこのブタさんのかわいそう感はどうだ。さすがキング・オブ・共食いキャラである。

ぼくは基本的に、共食いキャラクターなどという不幸な職業はなくなるべきだと思っている。しかし、彼らを追い続けていると、ときどき「これはすごいなあ」と感心してしまう方に出会うこともある。反省。
このウシさんとブタさんもそんな感心なキャラ。屋号である「石井」の「石」の字に自らの体をトランスフォームさせるという荒技。すばらしい。いやいや、感心してはいけない。いやでもしかし、これはすごい。
下を見れば、こんどはカタカナの「イシイ」の字に変身したブタさんが。すごい。
悲しみの中から芸術が生まれることもある。そういうことだろうか。ちがいますね。
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